【コロナウイルス】ベルギー政府の対応
本日3/28、ベルギー公衆衛生省の発表によると、ベルギーの総感染者数9134人に上り、64名が亡くなられています。発表の過去24時間以内には新たに1850件の新規症例が確認されました。日本の10分の1の約1100万人の人口の小さい国ですが、コロナウイルスの猛威は止まりません。こんな緊急事態だからこそというのもあり、普段感じない「ベルギー政府」を肌で感じるようになりました。
まず第一に指示が具体的です。下記URLが原文ですが、ここでは在ベルギー日本大使館の翻訳を例として使用しています。
https://www.info-coronavirus.be/en/faqs
===日本大使館による訳文引用その①===
- どのような時に自宅を出ることができますか?
自宅にいなければなりません。以下の必要な場合にのみ外出が許可されます。
◎職場に行く
◎仕事で移動する
◎(営業が)認められた店舗に行く
◎銀行(ATM)または郵便局に行く
◎医者に行く
◎脆弱な人に支援を提供しに行く
===引用終わり===
===日本大使館による訳文引用その②===
【店舗や企業に関する措置】
●どの店舗が営業していますか?
以下を除く店舗は閉鎖されます。
◎夜間営業(夜10時まで)の店舗を含む食料品店
◎ペットフード店
◎薬局
◎書店
◎ガソリンスタンド及び燃料サプライヤー
●これらの店舗はどのような条件下で営業できますか?
遵守する必要がある注意事項は次のとおりです。
◎お互いの距離が1.5メートルになるように,必要な措置を講じる必要があります。
◎大規模店舗では,10平方メートルあたり顧客1名まで入場でき,顧客は最大30分間しか滞在できません。
◎セールや割引の実施は禁止されています。
◎食料品店は午前7時から午後10時までしか営業できません。
◎夜間営業の店舗も午後10時に閉店する必要があります
===引用終わり===
ここまで具体的だと個人で判断する量が減ります。日本ではこれが「気遣い」「自粛」などの言葉で片付けられ、個人に判断によって、基準が変わってしまいます。こういった姿が「リーダー」なのだと思います。
第二に決められた規制が徹底されています。
当然これらの規制が守られなければ、罰則が与えられます。当然、コロナの影響が大きくなってから、警察の見回りが増えました。驚いたのは、大型スーパーの駐車場に警察の見張りがいたことです。スーパーでは決められた人数しか入れません。ですので、入場制限が入った場合、店の前で「社会的距離social distance」の1.5mを保つ必要があります。おそらくそれを見張っていたと思います。(写真が悪くてすみません。)
もう一枚の写真は、フリッツという揚げ物屋さんでテイクアウトを待つ人たちです。
また下記写真は閉鎖された公園です。警察のテープで閉じられています。
いまでは、美容室は閉店するようにいわれています。少し前は、一人ずつの入店なら営業可でした。そのときに、サービスを受けたのですが、私が入店したらドアの鍵を閉めていました。それくらいの徹底を求められているのだと実感できました。
ここ最近、日に日に救急車が増えています。本日でも自宅前を3回通過しました。感染者数のピークアウトもなかなかしないので、比較的年齢も若い時分でも恐怖心が芽生えないといったら嘘になります。一方で、自分の住んでいるアパートにはご高齢のかたがたくさんいらっしゃいます。自分が感染して、その方たちの命の奪うようなことはあってはならないです。従って、ベルギー政府のこの真剣な取り組みを私はもちろん評価しています。
こうした経験をしていると、ニュースで見ている日本の雰囲気は緩すぎではないか、と思っています。大事な人、または大事な人の大事な人の命を奪いかねない病気です。今は、ウイルスを徹底的に抑えこむこと、それが重要だと思います。大事な休みかもしれませんが、人生は長く、それから見ればちょっとの我慢です。みんなで乗り切りましょう!