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欧州駐在員雑記ブログ

オランダ語学習が、なぜとん挫してしまったのか?【学習動機編】

5月3日に始めたフランス語学習であるが、コロナウイルスによる自粛要請のおかげもあり、月間の勉強時間が100時間を超えることができた。

私は、もともと海外留学の経験もないし、帰国子女だったわけではない。一方で、昔から海外での生活にあこがれていた。もし海外に行きたいのだとしたら、英語は避けて通れない。日本にいながら、英語をマスターすることは、容易なことではないため、試行錯誤の連続だった。その中で、覚悟を決めた2015年の12月のこと。それ以来、何としてでも英語をものにしようと考えて、学習記録を「Study plus」というアプリに勉強記録を取っている。その決意以来、継続して自己研鑽に努め、勉強の足跡を残している。その長い?勉強歴の中で、仕事もしながら、月間100時間というのは初めてのことだ。コロナによるテレワークで自分の時間が確保できたことが大きく影響を与えたのは言うまでもない。また、フランス語学習に面白さを見出せた。これも大きな要因であると感じている。

とはいえ、このフランス語の面白さを見出せたのは、昨年の試みであった、ある昨年の失敗が一部影響しているように思える。それはオランダ語の習得の挫折である。

ベルギーお住まいの方であれば、わかるかもしれないが、そもそもベルギーの公用語から、お話したい。

☆ベルギーの公用語

ベルギーの公用語は、主に北部ではオランダ語、南部ではフランス語なのである。(一部、ドイツ語)日本人が多く住んでいるといわれるブリュッセルでは、位置的には北部にあたるものの、8割の人がフランス語を話している。幸か不幸か、私の出向先は北部(フランダース)に位置しているため、オランダ語公用語となっている。ブリュッセルから通うこともできなくもないが、職場からそこそこの距離があるため、その選択肢はなかった。そんなこんなで、オランダ語圏に住むことになった。

オランダ語ができないと生活できないのか?

結論、オランダ語ができなくても、ほぼ問題ない。ベルギーの多くの方が英語をはなすことができるので、英語で生活することでほとんどがなんとかなる。それに、現代には「Google Translation」があるので、その気になれば困らない。

☆では、なぜオランダ語を学ぼうと思ったのか?

動機には、大きく3つにある。「職場でのスタッフとの関係を深くすること」「ベルギーでのQOLの向上」「ネイティブの国で言語を学習したいという憧れ」である。

そもそも、駐在員とし出向させてもらってることもあり、役職はローカルスタッフの上である。一方で、私は駐在員のなかでは一般的にも年齢が若いし、出向先でも相対的にかなーり若い。欧米では敬語がなく、日本のように年功序列はないといっても、どこにいっても年齢が高い人から見れば「若造」というのは世界共通で、どうしても甘ちゃんに見えるのである。トリリンガルになることで、これに少しでも一矢報いて、仕事の生産性をあげたいと思っていた。

また、生活するうえで些細なことがストレスになっていた。多くのフランダース地方のベルギー人が英語を話せたとしても、公用語オランダ語である限り、不自由が残るのである。例えば、交通機関の表示、地方自治体からの連絡、レストランのメニュー、公共料金含む請求書、スーパーでのディスカウントポップの内容、アパートの掲示板の連絡事項などなど。人に話すときも、「Can I speak English?」と断りを入れる。塵も積もれば山となるで、これらのストレスが結構キてたと思う。

最後に、ネイティブの言語をネイティブから習うことに憧れを持っていた。これは、英語学習の時の悔しさでもあるのだが、前述の通り私は留学経験がない。私は、「留学しなくてもできるようになってやる!」という反抗心より、「お金と時間がない。」という理由で留学を諦めていた。つまり、できるのであれば、留学したかったのである。現地に行けば、学習効率も高そうだし、現地の文化も学べるだろうと思っていたのである。今回、ベルギーにきて、「オランダ語やってみたい」という話をまわりにしていたところ、政府が支援してるため、お金もかけずにスクールで勉強できるという話を聞いた。それなら、自分も通ってみようと思い立った。実際、入学金と教材費で半年で100€もかからなかった。

そんなこんなで、昨年2019年9月よりアントワープの近くの町で、オランダ語の勉強が始まった。

次回、現地の学校生活編。それでは、また!