【読書】「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考【感想】
今日お話したいのはこの本。
アマゾンでおすすめに出てきたので、タイトルが気になったので即ぽちっと。
ヨーロッパには、ルーブル美術館をはじめ、名だたる芸術作品が至るとこにあります。観光が好きな僕は必ずといっていいほど、美術館によるようにしています。とはいえ、正直なところ、絵がよくわかっているわけではありません。ただ常にもっとわかるようになったらいいなと絶えず思っていて、来館したときには、オーディオガイド・ガイドブックなどを利用しながらできるだけ、その絵を理解しようとしていました。
また、同時に私は美術がもともと好きではありませんでした。国数英理社といったメインの5教科は評定の5を取れるのに、美術はなぜか3。いまいち評価の基準もよくわからないし、自分が絵をかいても「ド」が付くほど下手でした。当時の私には、美術が社会に出て役に立つとも思えず、ほんとうに嫌いでした。
この著者は、本当の美術の先生とのことで、そんな当時の私の気持ちを理解してくれています。また、繰り返し美術館に行く中で、私の中で二つの疑問が上がっていました。
「有名な絵画を目の前にしても、数秒で場所を移動してしまって、絵画を楽しむこと以上に、絵画を”見た”ことに満足している気がする」
「ルネサンスから印象派くらいの、宗教画・肖像画・背景がくらいまでは、素敵だなあとわかるけど、ピカソみたいな最近の絵の良さが正直わからない」
この本は、 そんな疑問に答えてくれます。
特に、マルセル・デュシャンの「泉」の解説には、天と地がひっくり返された気分でした。
また、私は多分「かっこつけ」のところがあって、美術を理解したいと「知識」を付けようと躍起になっていたと思います。この本はそんな「頭でっかち」の私にがつんと衝撃を与えてくれました。この感覚は、身の回りの人に「ワインはうんちくじゃなくて、体で味わえ」といわれた衝撃と少し似ています。
「美術」の観点で話してしまいましたが、この本で救われる人はかなり多いのではないかと思っています。私たちは思った以上に、凝り固まった「ものの見方」をしています。それをこの本で紹介されている「アート」を通じて、発見できること間違いなしだと思います。そんな発見なかなかできないですよ?気になる方はぜひ読んでみてください。
最後に、私がこないだパリのオルセー美術館で撮影したクロード・モネの「睡蓮の池」。
今回の本のおすすめ度 4.8/5
それではまた!