びっちーぶろぐ

欧州駐在員雑記ブログ

美術館の何が面白いのか?

昨日は、思い立ったように車をかっ飛ばして、アムステルダム国立美術館に行ってきました。最近の僕は、美術館と聞くとものすごいワクワクします。午後の2時から閉店の5時ぎりぎりまで、存分に満足して、いい大人にも関わらず恥ずかしながら目を輝かせてみていたと思います。

さて、タイトルの件ですが、僕はそもそも絵画に強い興味を持ったのはほんの最近です。これまでの自分はというと、中学の「美術」の通知表は5段間評価中、2か3。ほんとにつまらなくて、美術などこの世から消えてしまえばいいのに!と思っていました(笑)。

そんなことですから、急に興味を持つようになったわけではないです。きっかけは、学生時代に行ったルーブル美術館だと思います。学生なのでなけなしのお金で行ったわけですが、美術に興味はないけれど、「一度は見てみるか・・・」と思い、入ったんです。そしたら、何がすごいのかわからないのですが、すごい感じがしたんです。これ以上表現できません。だって絵画なんてわからないんですもの。(笑)モナリザをはじめ見たことあるような作品が見切れないほどあります。その時に思ったのは、「知識があったらもっとおもしろいのかな」でした。これと同じことを思ってるかたは、たくさんいると思います。

さて、そんなルーブル美術館の経験から長い時間が空きます。2年半ほど前に欧州に赴任することになり、日々の生活をしてくと、「なんでこうなってるわけ?」という疑問なくして生きていけないんです。それは、個々の人と接していてもそうですし、制度自体が日本とは違い、不思議に思う機会であふれています。そうすると「歴史」を意識せざるを得なくなります。そういうことが原因で、Amazonでわざわざ世界史の教科書を取り寄せてちょくちょく調べるようにし始めました。また、それでもわからないとウィキペディアや受験生用の解説サイトを見るようにしなりました。(お恥ずかしながら、一生懸命に歴史を勉強した過去はございません。)

そうしたなかで、美術館に行くと、景色が変わりだすんですよ。まず、だれでもわかりやすい、「どこかでみたことがある作品」「教科書に載ってた作品」というものに出くわします。それだけで、「なんかすごい」という感想から、「あれ、思ったより大きいな」とか「おもった以上に写真のように見えるな」という表現に変わってくると思います。それに加えて、もっと進むと「これは中世の時の絵だな」「ルネサンス時代の絵だな」などわかり始めます。当たり前ですが、写真がない時代は絵を描くほかないです。当時の様子を知るのにも絵画は貴重な存在です。そうした中で、「どうして宗教っぽい絵ばっかりあるのだろうか」という疑問や「そういえばこの辺は宗教の絵が少ないな」などの気づきが増えてくると思います。そうした疑問や気づきがあふれてくるので、それに対してしっかりガイドブックやネットで調べると、たくさんの発見があります。美術館はこういった知的好奇心を喚起させ、それを満たしてくれる、そういう場所だと思います。

今度、僕が美術館に行くにあたってやっていることがあるので、それを書きたいと思います。

今日はこの辺で!