びっちーぶろぐ

欧州駐在員雑記ブログ

休み方改革のススメ?

現在住んでいる国では、病欠しても病院で診断書をもらえれば有給休暇にならない。

 

学生の時に、がっつり日本の体育会で育ったので、「風邪をひいたら、自己責任。体調管理ができていない自分が悪い。」そう言われてたし、そう思ってた。でもコロナウイルスのニュースをみても、同じこと思うのかな?

実は、そういう風に育ったこともあって、いままで風邪をひいても、言うのが恥だと思ってた。だから、無理して休まず出勤したことが何度もある。でも、今思えば、風邪をうつして、他の人も休まれるほうが組織的にはよくないし、病欠したほうがよかったんだなと思う。

 

と、いろいろ考えを巡らせると、風邪をひいたら有給を使うのってやっぱりおかしくない?

 

日本での病欠って「個人の健康管理が不十分」という考えが、ベースにあると思う。そうじゃないと有給で対応ってならないはず。

でも、それじゃあ、会社に行く途中の「満員電車」でうつされた風邪は完全に個人の責任?残業が続いて、睡眠が足りなくて風邪ひいたら個人の責任?有給使い果たした後に風邪ひいた場合は、死ぬ気で出社して、会社にウイルスまき散らしたほうがいいの?

きっと違う。理想は、「風邪をひいたのなら、会社のことはひとまず置いといて、ゆっくりやすんでね。元気になったらまた頑張ろう」という雰囲気じゃないかと思う。

 

もちろん、反論はわかる。人間だから、すぐさぼって休みを取り出す人も現れるだろう。ちなみに、ローカルスタッフにきいてみたところ、「正直そういう輩も友人にいるよ。」とのこと。ぼくが「それに対してどう思う?」ときいたところ、「自分は罪悪感を感じるタイプだからしないかな」とのこと。この”ズル休み”に対して、私はそれくらいいいのでは、と思ってる。いま年功序列・終身雇用がなくなり成果主義が進もうとしている中で、「休んでるかどうかよりも、結果がすべて」というような価値観は大事じゃないか。それに、突発的な休みを繰り返して、成果がでるのかも疑問だし、出るのなら、それでいいのでは。休んでほかの人がカバーすることになった、というような同僚の苦情には、そのカバーした人の評価を上げればいいわけだし、やむなく休んでしまった場合は、そんなに頻繁に年に起こるわけはないのだから、ほおっておくのも選択肢。というかそういうのに似た状況はこちらでも起きいて、大きな問題になったことはほとんどない。問題があれば、客のほうから総合窓口に問い合わせてくる。

もちろん有給かどうかも大事なんだけど、「体調が悪い人はしっかり休ませる」そういうゆとりある雰囲気を作れる社会になってほしいよねって話でした。

 

それでは、また。